金鉱床と鉱石
金鉱石浦島コレクション金鉱脈(菱刈鉱山)
 右は鹿児島大学名誉教授故浦島幸世氏の金鉱石コレクションです(鹿児島大学総合研究博物館蔵)。個人コレクションとしては日本一と言ってよいでしょう。日本各地から産出しています。まさに黄金の国ジパングです。現在でも鹿児島県の菱刈鉱山は、鉱石の品位、産出量共に世界のトップクラスです。
 鉱物鉱床にはさまざまなタイプがありますが、金の場合ほとんどが鉱脈型鉱床です。地下の高温岩体から熱水が断層や開口割れ目に沿って上昇する際、温度と圧力の低下に伴って、鉱物種ごとに順次割れ目の壁に沈着していきます。最後の残液が中心部に沈着して鉱脈が形成されます。金は自然金の形で晶出することも稀ではありませんが、一般には銀と混じり合って、銀黒と呼ばれる、灰色に黒ずんだ石英脈として産出することが多いようです。

§ 参考文献
  • 浦島幸世(1975), 日本の金銀鉱床. 日本鉱業会金銀鉱石研究委員会編「日本の金銀鉱石 第一集」, p.1-42.
  • 浦島幸世(1993), 金山 : 鹿児島は日本一. かごしま文庫, 春苑堂出版, 227pp.
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§ 参考サイト